子育ての変遷
2025.01.12
時代とともに、子育ての在り方も大きく変化してまいりました。共稼ぎのご夫婦にとって子育てはしたいけど仕事やはめたくない、という方達が増えてまいりました。そうなると、子どもを0歳児から保育園に預けることになります。
しかし、子どもの性格に影響を与えるのは、3歳までの環境にあります。「愛着形成」は2歳半まで、「原始反射」の消失は、1歳から2歳までの間、感情のコントロールは3歳まで、脳の形成は3歳までに大人の8割までに成長します。その間、子どもが環境から何を受け取るかによって「性格」が形作られ、よほどのことがない限り、性格は変わることはありません。子どもの良くない行動に親が一生懸命言葉で説明しても幼い子どもには親の説明が理解できません。それは「抽象的思考概念」が確立していないからです。会話は出来ますが、耳から聞いたことを頭で組み立てる事がまだ難しいからです。そんな子どもに、一生懸命子どもに言葉で説明しても子どもは理解できず困るだけです。
子育ては、子どもの「成長過程」を理解した上で関わりたいものですね。
母親研究所では特に性格形成期の子育てについて学んでいただく事で、子育てが楽しくなり、子供に必要な「責任感」「信頼感」「家庭の秩序やルールを学ぶ」「協力」「貢献感」を育てていらっしゃいます。子育ては「子どもを喜ばせることではありません」「人として育てること」その為にはどうしたらいいか? 言葉で説明しても子供には理解できません。その場では「うん、わかった」と言うかもしれませんが、「何がわかったの?」と質問すると「わかんない」と言う子どもを何人も知っています。
子育てには、「安心感」「安全感」が基本的に必要です。子供が内心「怖い」と思うような対応をしていると恐怖感で「イエス」とは言わせられますが、伸び伸びと自分の考えを言えなくなります。
自己主張をするお子さんを多く見かけるようになりましたが、節度を知らず、親を動かすために「泣く」と言う行動をとることを覚えてしまう子供もいます。親は子供が可哀想と思うと子どもの要求を飲んでしまいがちです。それが「甘やかし」になっていることを知らない方は多いものです。
「自立」とは、子供が社会の中で、人との良いコミュニケーションを学び、社会に貢献する心を育てることにあると思います。
どんな人になるかは、子ども自身が決めることです。それは環境の中で自分がどう扱われて来たか、によります。反面教師になってしまい、混乱してしている方に出会う度に、子どもが素直にモデルにしたいと思える環境を望みたいものです。